2020年、日本中が東京オリンピックに湧く記念の年になると思っていたはずなのに、予想すらしなかったコロナ騒動の年となってしまいました。
中国の武漢で流行したウイルスは、アジアからヨーロッパ、アメリカと瞬く間に全世界に拡散し、世界中の経済に大きな打撃を与えています。
このコロナ騒動の真っ最中の今、勤めている会社を辞めてフリーランスになる決断をしてもイイのでしょうか?
現状のフリーランスの市場と合わせてお伝えしてみます。
目次
フリーランスへの転身
まず、結論から先に言えば、今よほどの事情がない限りフリーランスへ転身するのはおススメできません。
その理由を解説してみます。
コロナ騒動の真っただ中エージェントからの案件紹介状況
フリーランスエージェントにいくつか登録していますが、エージェントからの案件紹介は現時点も止まることはありません。
数年前から変わらず案件紹介はしつこいくらい来ますので、フリーランス市場が細くなっているようには現時点では見えません。
試しに数件興味がある案件の詳細情報を確認してみましたが、すぐに情報が展開されますし、いつから参画可能ですか?と催促が来るほどです。
大手エージェントの案件数は、2020年4月時点ではそれほど大きく落ち込んでいないように見受けられます。
プロジェクト担当者目線では?
ですが、逆側(フリーランスエンジニアを提案される側)から見ると、今フリーランスエンジニアは余り始めてきているようです。
ピカタロウ
現在、会社で複数のプロジェクトを請け負っていますが、プロジェクトを回すためにはエンジニアが必要になります。
人が見つからない時期は、探しても探しても出てこないのに、今は付き合いのある営業さんからしつこくエンジニアの紹介が来る状況になっています。
ここ数年、IT業界は仕事はあるけど人がいない。
という状況が定番でしたが、逆にプロジェクトになんとか人を押し込んでくれ!という流れになっています。
おそらく継続するはずだったプロジェクトがコロナ等の理由により無くなってしまった、予定していた案件が延期してしまった!という状況なのでしょう。
スキルの高いエンジニアは、まったくの無風状態の人が多いようですが、スキルレベルの低い経験値の浅いエンジニアは今ダブつき始めています。
エンジニアが余りだすと何が起きるか?
エンジニアが余りだすと、必然的に単金の低下という流れになります。
エンジニアを提案する会社は、エンジニアの単金が売り上げの柱。
システムエンジニアが現場に出れずに余ってしまうと、売り上げが下がり会社の経営が悪化していきます。
営業担当者は、無理してでも押し込みたいため、価格の値下げ交渉をせざるを得ない状況になってしまいます。
コレはシステムエンジニアに限らず、需要と供給の市場原理ですので仕方ありません。
つまり、今システムエンジニアの価格は大幅に下がる懸念があるのです。
そして、一度下がった値段は簡単には戻りません。
しばらくは、エンジニアの価格が下がる状況が継続する危険があるのです。
今フリーランスエンジニアに転身してしまうことのリスク
以上のことから、今この状況で会社を辞めてフリーランスエンジニアに転身することは、リスクの方が大きいためあまりおススメできません。
特に、経験値の低いスキルレベルがあまり高くないエンジニアは、今まさに自粛するタイミングなんじゃないかと思います。
こんな状況でも進めなければイケないプロジェクトも当然ありますが、こんな状況だからと停止してしまうプロジェクトがあるのも事実です。
短くても数か月、下手をすれば1年以上空転するプロジェクトも出てくるかもしれません。
そうなると、せっかくスキルのあるエンジニアもプロジェクトに参画することが出来ず宝の持ち腐れになってしまいます。
サラリーマンエンジニアなら、こんな状況でもなんとか会社がつぶれない限りフォローしてもらえますが、フリーランスは自分しか頼るものはありません。
今リスクを取るのは得策とは思えません。
フリー志望の人が今やるべきこと
フリーランスエンジニア志望の方でも、今は無理して会社を辞めるタイミングではありません。
今は、情報収集に充てるタイミングかもしれません。
レバテックフリーランスのようなエージェントに複数登録し、プロジェクト状況を把握しながら独立するタイミングを見計らってみてはいかがでしょうか?
●レバテックフリーランス:フリーランスエンジニア専門サイト ※圧倒的案件数で利用者数もおそらく日本最大級
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フリーになるタイミングは、これから先いつでもあるでしょう。
今はとにかく家でじっとしているのが正解なのかもしれません。