ITインフラの世界は、オンプレミス(物理環境)からクラウド環境へと遷移しています。
若いエンジニアの中には、物理サーバや物理ネットワーク、物理ストレージの存在すら知らない人もいるかもしれません。
果たしてコレから勉強を始める未経験エンジニアは、物理的な環境の勉強をすっ飛ばしてクラウドの勉強から始めてしまってイイのでしょうか?
こんな疑問に回答してみます。
目次
未経験インフラエンジニアの学習
いきなりクラウドでも問題ない
結論から言えば、いきなりクラウドの勉強から始めても何にも問題はありません。
むしろ今の時代は積極的にクラウドの勉強をすべきです。
- クラウド技術の進化
- クラウド・バイ・デフォルトの原則
- 物理サーバ・物理ネットワークのクラウド化
- クラウド料金の低額化
すでにコンピュータネットワークのインフラストラクチャのメインは、クラウド化しています。
これからのインフラエンジニアは、クラウド知識がないと生き残ることは困難になるのは間違いありません。
もう古臭い知識しかないオジサンエンジニアたちは時代の流れについていけずに脱落し始めています。
ピカタロウ
もちろんクラウドと一般的なサーバ・ネットワークの世界は全く別ですので、クラウドしか知らないと困るシチュエーションもあるでしょう。
それに関しては後ほど解説します。
ですので、未経験エンジニアはクラウドから勉強でいいの?ではなくむしろクラウドから勉強を始めた方がイイんです。
どんなクラウドを選べばいいのか?
クラウドの勉強をしたいけど、どんなクラウド環境を選べばいいのか?
一言でクラウドと言っても様々な形態がありますが、今クラウドを勉強するのなら以下の2択です。
- AWS
- Azure
以下はITmediaさんよりお借りした世界のクラウドシェアのデータです。
1位のAWSが圧倒的シェア、それに次ぐのがMicrosoftのAzure。
その後はGoogleもAlibabaも続いているように見えますが、ハッキリ言ってしばらくAWSとAzureの二強の構図は変わらないでしょう。
AWSを運営するAmazonですが、今e-commerceよりもAWSが利益の中心になっているほどAWSに力を入れています。
ピカタロウ
何か政治的な事情でもない限り、パブリッククラウドへ乗せ換えるのならほとんどAWSかAzure案件ばかりです。
どうやってクラウドの勉強をすればいいのか?
AWSやAzureは、個人でもアカウントを作成して登録することができますので、まずは簡単に解説している書籍を購入してアカウントを作り、実際に触ってみるのが一番の近道です。
ただ、ITインフラの基礎知識ゼロの人がいきなり始めてもかなり高確率でつまずくはずです。
「AWS 研修」というキーワードで検索すればいろいろと講座が出てきますが、どれも高額で個人で勉強するには厳しいと思います。
こちらのRaiseTechでは、月1万4千円程度でAWSをイチから学べる未経験者向けのコースがありますので、全くの未経験の方はこちらから始めてみることも検討してみましょう。
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クラウドしか知らないとどんな時に困るのか?
最初からクラウドで覚えちゃうと、当たり前ですがクラウド環境しか対応することができません。
- OSインストール
- データベース構築
- ネットワーク構築
こんなもんクラウドならポチポチとボタンを押すだけで作れちゃいますので、一般的なITインフラの知識は一切身に付きません。
ですので、クラウドしか知らない人はクラウド以外の環境の仕事はできません。
いくらクラウドが主流になってきているとはいえ、クラウドに切り替えることが出来ない、クラウドには切り替わらないシステムは数多く存在します。
- 金融系システム
- 基幹系システム
- 機密情報を保持したデータベース
- 社内LAN環境
クラウドにもメリット・デメリットがありますので、すべての環境がクラウドに切り替わるということはあり得ません。
ですので、クラウド以外のプロジェクトに参画するのであれば、基本的な学習は必要になってきます。
クラウド以外の勉強は後回しでもイイ
クラウド以外の知識が必要になってきたら、あとから勉強すれば十分間に合います。
今の時代を考えたら、まずはクラウドから勉強を始め、徐々にベーシックなデータベースやネットワークの勉強を始めればイイでしょう。
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インフラエンジニアはプログラミングスキルも必須【3つの理由を解説】まとめ
これからのITインフラ環境は間違いなくクラウド中心になっていきます。
クラウドの知識は出来るだけ早い段階でマスターし、徐々に自分の肉となる技術を積み上げていきましょう。
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