コロナショックの影響で、元々人材難だった業界の人材確保がますます難しくなってきています。
それによりエンジニアの中でも、運用保守を担当するエンジニアの確保が困難になり求人が急増しています。
運用保守エンジニアとはどんな役割でどんなスキルの人材なのか?
運用保守エンジニアの実態と魅力などを解説してみます。
目次
運用保守エンジニア
運用保守エンジニアとは?
運用保守エンジニアとは、一言でいえばシステムを安定稼働させるために働くエンジニアのコトです。
多くのシステムは以下のような工程で開発され実際に利用されます。
要件定義 ⇒ 設計 ⇒ 開発・構築 ⇒ システム移行 ⇒ 運用
運用保守エンジニアは、納品されたシステムが想定通り稼働するように必要な要員です。
運用エンジニアのお仕事
運用保守エンジニアの実際のお仕事を簡単に紹介してみます。
- システム監視
- システムメンテナンス
- 定例作業(パッチ適用など)
- 障害対応
- 保守対応
- 定例報告
1.システム監視
実際のシステムでは、サーバやネットワーク機器が故障した時やアプリケーションがエラーになった時、すぐに検知できるように監視ソフトが導入されています。
監視ソフトからのメッセージを運用保守エンジニアが分析します。
2.システムメンテナンス
システムのバージョンアップや定期的な再起動対応などのメンテナンス作業を実施します。
3.定例作業
定期的に公開されるセキュリティパッチの適用などを実施します。
4.障害対応
システムエラーにより停止してしまったり、サービスが止まってしまった時の障害個所の切り分け、復旧作業を実施します。
5.保守対応
サーバやネットワーク機器など壊れてしまった機器やパーツの交換を実施します。
6.定例報告
日々の稼働状況やアクセス数、リソース情報などを定期的にまとめて報告します。
運用保守エンジニアになるのはどんな人
運用保守の仕事は、マニュアル化されたテンプレ作業が多いため、比較的経験の浅いエンジニアが担当するケースが多くなっています。
ピカタロウ
業界未経験のエンジニアは、大抵運用保守からキャリアをスタートすることになります。
上記の運用保守の仕事の中でも、1~3と6の仕事は、マニュアルが整備されている作業のため若手のエンジニアの仕事です。
運用保守の仕事は、24時間365日で対応しなければならないサービスも多いため、シフト勤務による夜勤があるプロジェクトもあります。
監視のような仕事は、スキルよりも体力勝負の仕事と言ってもいいでしょう。
運用保守エンジニアはスキルアップできないのか?
運用保守の仕事は、スキルアップできないと言われることがあります。
本当に運用保守の仕事は、スキルアップが難しいのでしょうか?
ピカタロウ
運用保守の中でも「監視」のような仕事はスキルアップにつながらないため、あまり長く続けることはおススメしません。
ですが、障害対応は高度な知識とスキルのあるエンジニアでないと対応できません。
- 障害個所の切り分け
- 障害復旧方法の選定
- 恒久対応の確立
サービスを停止してしまうと人命に関わるようなシステムだったり、停止してしまうと数億円の損害が出るようなシステムには、システムの全貌を把握している高度なスキルのある運用保守エンジニアの存在が必要不可欠です。
ピカタロウ
実際に入スキルの運用保守エンジニアに出会ってきましたので、運用保守=(イコール)スキルアップできないというモノでもありません。
設計・構築から運用保守へ移行するエンジニアも数多くいますし、ずっと運用保守を極めてきたエンジニアもいます。
自分が担当しているプロジェクトが、運用保守でもスキルアップにつながるのであれば、その分野を極めれば貴重な人材になれるはずです。
運用保守エンジニアはなぜ人材難なのか?
なぜ運用保守エンジニアは人材難なのか?
その大きな理由は以下の面が大きいと考えられます。
- スキルアップが難しい
- 体力勝負になる
- 待遇が良くない
- 経歴がバエない
- 将来性が期待できない
ピカタロウ
設計・開発・構築がエンジニアの花形ですので、どうしても泥臭い運用保守エンジニアはあまり人気がなく人材難になってしまいがちです。
運用保守エンジニアは印象もあまりよくないのか、慢性的に人材不足に喘いでいます。
運用保守エンジニアはダメなのか?
ネガティブなイメージも多い運用保守エンジニアですが、運用保守の仕事ならやらない方がイイのでしょうか?
全くそんなことはありません。
むしろ、業界未経験のエンジニアにとっては運用保守エンジニアの求人増は大チャンスです!
ピカタロウ
自分も運用保守(監視)エンジニアからチャンスをつかみ、その後スキルと経験を重ねて需要の高いエンジニアになることができました。
未経験エンジニアは、まずは現場に飛び込んで経験値を積み上げていくしかありません。
運用保守の仕事でもモチベーション次第ではスキルアップにつながりますので、チャンスをつかむためには運用保守の仕事でも飛び込んでみることをおススメします。
ピカタロウ
どんな業界でも最初からやりたい仕事に就くことはできません。
まずは自分の経歴を積み上げるための第一歩と考えて飛び込んでみるべきです。
前述したように運用保守の仕事でもスキルアップすることも十分可能です。
運用保守はとてもやりがいのある楽しい仕事ですので、ぜひ経験してみることをおススメします。
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