日本の会社は、新卒一括採用で年功序列の賃金形態を長らく保ち続けています。
若いうちは給料が安く、長く勤めていくにつれて給料が上がっていく。
つまり、サラリーマンは長く勤めれば勤めるほど特典が積みあがっていくシステムなのです。
残念ながら会社という組織は「長く所属した人ほど得するシステム」なんです。
転職しちゃうとそのメリットを投げうって一度リセットすることになっちゃうんですね。
だから転職する場合、リセットしてもそれ相応のメリットがないと失敗に終わってしまうのです。— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) July 26, 2020
ですので、今いる会社を辞めてしまうと、積み上げてきた特典は一気に無くなり転職先でイチからリセットされてしまうのです。
転職を考えているのであれば、この特典を失ってもメリットがある会社を探す必要があるということです。
この点に関して深掘りしてみます。
転職先の選び方
長く勤めると積みあがる特典
1つの会社に長く勤めるとどんな特典があるか思い浮かびますか?
- 昇給
- 昇格
- 昇進
- 福利厚生
- 人間関係
- 勤続手当
- 有給休暇
- 退職金
長く勤めることにより、少しずつ給料が上がっていき、社内の立場も変わり部下ができるようになってきます。
人間関係も形成されて行き、6年を来れれば有給休暇もマックス付与され、退職金も少しずつ積みあがっていきます。
その会社を辞めて転職するということは、積み上げた特典をすべて放棄することとイコールなのです。
昇給や昇進、有給休暇のような目に見えるモノ以外にも築き上げてきた人間関係も一気に失うのが転職です。
つまり、転職を成功させたいのであれば、長く勤めてきた特典以上のメリットを得られる転職先を探す必要があるのです。
大手からベンチャーへの転職で注意したいコト
前述したサラリーマンのメリットは、昔ながらの日本型大企業に顕著にみられる特典です。
そのため、日本型大企業に勤めていた人が、ベンチャー企業へ転職した時に大きな戸惑いを感じる点でもあるのです。
ベンチャーへの転職で年収自体は上がることはよくあります。
ですが、ベンチャー企業の場合、年功序列型の賃金形態ではなく、成果報酬型の賃金形態を取っているケースが多くなっています。
大手では長く勤めていればそれだけで年収が上がっていきましたが、ベンチャーの場合は結果が出なければ昇給どころか減給になることだってあるのです。
ベンチャーでは大手企業のように福利厚生面も劣っていたり、休暇制度に関しても大手ほど厚遇でないケースもあります。
長く勤めていた会社を辞めるということは、それだけ大きなリスクがある!
本気で転職を考えている方は、ここを強く意識しておかないと転職後に大きな衝撃を受けることになります。
年収だけで転職先を選んではイケない理由
転職して年収が上がったからと言って成功ではありません。
長年勤めたことによる特典をすべて失って年収だけが上がるのであれば、その転職は成功とはいえないでしょう。
転職が成功したといえるためには、コレだけは達成したい!という目的が満たされることなのではないでしょうか?
- 自分がやりたい仕事ができる
- 自分が求めている方向に合致した会社に移籍する
- 今の会社よりも未来がある
- 今より成長できる環境を与えられる
- 大きな精神的ストレスから解放される
ピカタロウ
転職が成功したかどうかは、人それぞれ感覚が違うはずです。
ただ単純に給料を上げたいという理由だけで、長く勤めていた会社を切り捨ててしまうのは得策ではありません。
1つの会社に長く勤めれば、会社からそれなりの地位とポジションが与えられ、相応の評価を受けることができます。
転職というのは、それら自分が築き上げてきたすべての特典を投げ打ってでも次のステップに移行する作業です。
ですので、転職先を探す時は、今の会社では得られない自分が本当に欲しているモノを見つけられる場所を探すことがとても大事になるのです。
今より良い条件だから・・・という安直な考えて転職してしまうと「前の会社の方がマシだった」という悲しい結末を招いてしまうかもしれません。
転職には勢いも大事ですが、失うモノも大きいということは心掛けておきましょう。
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