夜勤は本当にツライのか?【システムエンジニアの夜の仕事の現実】

夜の仕事がキツイって本当なの?

夜勤の方が楽なんじゃないの?

たまにこんな意見を耳にする機会があるんですが、結論から先に伝えておきます。

夜勤は本当に早めに抜け出すべきです。

夜勤がダメな理由をお伝えしてみます。

夜勤の仕事は早くやめた方がイイ理由

夜勤がダメな主な理由は以下になります。

  1. スキルアップできない
  2. 収入が下がる
  3. 健康面に良くない

1.スキルアップできない

システムエンジニアの夜勤の仕事というのは、ロースキルでもできる簡単な仕事です

  • 監視
  • オペレータ
  • ヘルプデスク

24時間365日止めてはイケないシステムのお守をする人たちで、原則決められた手順に従ってその通りのオペレーションしか許可されていません。

監視装置からアラームが鳴ったり、メールが届いたりしたら、決まった手順に従い担当者に電話したり、手順通り再起動を実施したり、SEとは名ばかりでちょっとパソコン操作さえ経験あれば、誰でもできるようなお仕事です。

そして、夜勤の仕事は大抵ヒマです。

ピカタロウ

夜勤って長いところだと15時間とか16時間勤務になりますが、そのうちの10時間くらいはやることないんです。

だからみんなネット見たり、ゲームやったり、居眠りしたり・・・

それぞれのやり方で時間をつぶしています。

誰でもできる簡単な仕事だからスキルアップにつながりませんし、とはいえ夜中で眠いから勉強しようにもあまり身が入りません。

そんな悪いスパイラルに陥り、夜勤を長くやっている人は結局夜勤の仕事しかできなくなってしまうのです。

2.収入が下がる

夜勤の方が収入が良いと思っている人も多いみたいですが、それは完全にまやかしです。

コンビニやファミレスなどは夜勤の方が時給が高く設定されていますが、正社員のSEの場合大抵夜勤の方が収入が下がります

そのカラクリはこちらです。

【時間給当たり2,000円の社員の場合】

●深夜手当 22:00~05:00

2,000 × 2割5分 = 500円

500円 × 7時間 = 3,500円

労働基準法で定められている深夜の割り増し賃金は2割5分ですので、上記の給与の社員が1日夜勤をやっても3,500円にしかなりません。

それでは、同じ給料の人が1時間残業をするとどうなるか?

【時間給当たり2,000円の社員の場合】

●1時間残業した場合

2,000 + (2,000 × 2割5分) = 2,500円

シフト勤務の夜勤ってほぼ残業がありません。

ですので10回夜勤をやっても深夜手当は3万5千円にしかなりません。

一方、日中帯に勤務している人は、10時間すれば残業手当は2万5千円、20時間残業すれば5万円も給料が増えます。

さらにちょっと帰宅が遅くなり深夜残業になればさらに2割5分が追加され5割増しになるのです。

ピカタロウ

シフト勤務の夜勤をしている頃は、他のプロジェクトを担当している同僚よりもかなり給料が安かったのを覚えています。

夜勤はキツイ割に報われないんですね。

3.健康面に良くない

夜勤は確実に身体に悪影響があると思っています。

労働安全衛生法では、深夜業に従事する従業員に対して半年に1回追加の健康診断を義務付けています。

それだけ夜勤が体に与える影響は大きいということです。

ピカタロウ

昼間は夜のように熟睡できません。

宅急便が届いたり、電話が鳴ったり、道路工事などの騒音が酷かったり・・・

ただ単に夜と昼が入れ替わるというだけじゃないんですね。

これら総合的にみても夜勤は出来るだけ早く抜け出した方がイイのです。

夜勤でも積極的にやった方がイイ人

夜勤はおススメしませんが、IT業界未経験の初心者エンジニアは、まずは夜勤から始めてもイイでしょう

プログラマ・エンジニアで稼ぐためには、まずは最初の一歩を踏み出さないと何も始まりません。

中には夜勤はあまりやりたくないとイイ話を蹴ってしまう人もいるようですが、それは非常にもったいない話です。

ピカタロウ

夜勤のような退屈な仕事でもシステムエンジニアとしての経験を積むことは可能です。

いきなり高いレベルの仕事に就くことはできません。

最初は簡単な仕事から経験を積み上げていき、徐々に難易度の高いプロジェクトに入れるようになれば、それに応じて収入も右肩上がりで上がっていくはずです。

そのためのステップとして夜勤を利用するのはまったく問題ないでしょう。