フルスタックエンジニアとは、設計開発工程から運用保守まですべての工程を賄えるエンジニアのことを指すのが一般的なようですが、現実社会ではちょっと意味合いが違っています。
全工程をできるエンジニアというよりも、コードをゴリゴリ書くこともできれば、サーバ・ネットワーク周りの知識もある総合力のあるエンジニアのことをフルスタックエンジニアと呼んでいます。
フルスタックエンジニアって設計開発から運用保守まですべての工程をこなせる人のことなんだけど、現実社会ではプログラミングもできるしインフラスキルもある人のことを指すんだよね。
そんな人ほとんどいないんだけどw— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) September 5, 2021
エンジニアの評価を上げるためには、このフルスタックエンジニアを目指した方がイイんでしょうか?
結論から先に言えば、まったく逆です。
エンジニアはフルスタックを目指すよりも専門スキルを磨くべきです。
その理由を解説してみます。
目次
フルスタックを目指すべきべきではない理由
そもそもすべてが出来るフルスタックエンジニアなんて存在しない
今まで20年近くIT業界でエンジニアとして過ごしてきましたが、真のフルスタックエンジニアなんて見たことがありません。
プログラミングも強くてサーバも詳しいけど、専門のインフラエンジニアには足りなかったり、インフラエンジニアでプログラミングはできるけど、開発の専門家レベルではなかったり・・・
大体両方できる人というのは、どちらかは中途半端です。
ピカタロウ
サーバもデータベースもネットワークも強くて、さらにプログラムやSQLも得意という最強のエンジニアを1人身近に知っていますが、その人はもう変態レベルですね。
家に帰ってもずっとパソコンを睨みつけているような人ですので、一般的なエンジニアがたどり着けるレベルではありません。
開発もインフラもすべてやろうとしてもそんなに簡単ではありません。
エンジニアは足りない部分を補う努力をするよりも、強い部分をより強くする!という思考になった方が強いエンジニアになれるはずです。
いろいろな技術を身に着けようとすると低収入で終わる
ずっと開発中心で生きてきたからスキルアップのためにインフラスキルも身に着けたい!
またその逆という方もいるかもしれませんが・・・
専門分野から新たなジャンルに取り組むということは一度ゼロリセットされるというコトです。
開発からインフラエンジニアに転職した知人は、スキルがリセットされてしまったため一気に収入を下げることになりました。
JAVAを中心にアプリ開発を10年近くやっていたエンジニアがインフラスキルも身につけたいとインフラエンジニアに転職した人がいた。
インフラに関しては未経験だから当然給料も未経験レベルに下がるにも関わらず。
恐らく彼は今も低い年収のままだろう。— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) September 4, 2021
他ジャンルに興味がある、そちら側の知識も身に着けたいという気持ちもわかりますが、あくまでも自学レベルにしておくべきです。
新たなジャンルに転職してしまうと、せっかく積み上げた経験はリセットされてしまうのでご注意ください。
専門スキルを磨きその周りに肉付けをする
よほど変態的能力があるエンジニア以外は、専門的スキルを磨くことを強く推奨します。
データベースならデータベース、データベースの中でもOracleならOracleと特化した方が貴重な人材になれるはずです。
ただ、コレだけしかできないという人材は使いにくい面もありますので、専門分野プラスアルファの肉付けをすることをおススメします。
例えばネットワークエンジニアだからプログラムは全くわからない・・・だとソースを読んでもらわなければイケないときに不便です。
データベースは詳しいけどサーバはよくわからない・・・という人もいざという時役に立ちません。
まずは専門分野に磨きをかけ、その周辺分野の知識武装ができるようになれば、現状のIT社会では最強のエンジニアになれるはずです。
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